2024年9月24日火曜日

#京都回想記#【20.中学二年になったけど・・・】

京都回想記【20.中学二年になったけど・・・】


 昭和37(1962)年4月、当然ながら中学二年生になった。校地の北西部に遅ればせながら新校舎が建築中だったが、一部の棟が完成し二年生のクラスがはいることになった。初めての鉄筋コンクリート建てと言うことだったが、さっそくワルどもが廊下の壁面を蹴っ飛ばして穴をあけた。壁面などはスレートボードでペンキを塗っただけだから、簡単に破れたみたいだ(笑)

 新校舎で新クラスの新学年で




京都市立旭丘中学校に入学した。近隣の3つの小学校から生徒が集まるので、1学年で12クラスになった。自分は待鳳小学校で、ほかに鳳徳小と鷹峯小から来る。これまでとは違う小学校から集まるので、それぞれ雰囲気が違う。待鳳学区は織物関係の家庭が多かったが、鳳徳学区にはサラリーマン家庭が多かった。鷹峯小は丘の上のはずれにあって、分校のようで生徒も少なかった。

 新しいクラスにもすぐに馴染んだ。賑やかな鳳徳地域のグループと仲間になり、なんとなく彼らの方が大人びていて、来ているものもコ洒落ている気がした。隣の席の色白で眼鏡をかけた女の子が、突然話しかけてきたが、こちらは小学校でもほとんど女子と話すことが無かったので、不慣れな応答に困った。

 すると見ていた別の男子生徒が、好きなんやろと冷やかしてきた。そいつはオカマっぽい話し方をしていて、女ばかり姉妹の間で育ったそうで、女子の対応にも慣れていて、平気でしゃべっていた。まだ小学生気分が抜けていないので、異性を意識するほどではなかったが、不慣れな会話には困った。

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