2024年10月15日火曜日

#京都回想記#【25.高校時代 4】

京都回想記【25.高校時代 4】


 高一になったころは、まだ中学生気分が抜けず、あまり女子も意識することがなかった。二学期になって、われわれ3人がクラスで一緒にいることが多くなった。その時期に、クラスに女子でも仲良しグループの4人がいて、なんとなくわれわれと相性がよさげで、たまにちょっかいを掛け合う場面もあった。とはいえ、とくにグループ交際とか個人的に付き合うとかは無くて、子供のお遊びレベルでしかなかった。

 「青い山脈」のような青春ロマンがあれば良いのだが、実際はその気配さえなかった。書くほどの何もないのだが、今後とも書くことも無いだろうから、この機会に少し書いておこう。とにかくわれわれのグループは、A君、K君、と私Sとしておこう(高二からM君が加わるのだが、この時は登場しない)。そして、多少ながら交流があった女子の4人グループは、A子、M子、O子、S子としよう。

 たまたま、それぞれグループで、クラスで一緒に行動しだしたのは、高一の二学期からだった。先に書いたが、その中でもなんとなくO子が気になる存在だったが、まったく口をきいたことも無かった。女子グループでリーダー的存在はM子で、地方新聞の読者投稿欄にわたしが稚拙な投稿をしたのを目ざとく見つけて、それを指摘されて恥ずかしい思いをしたりした。

 



自分にはその中に気になる女子がいたが、それ以上には何でもなかったので誰かに言うとかはなかった。そのうち、仲間のだれかが彼女を好きだという噂が流れてきて、自分の思いはよけいに言い出しにくくなっていた。そのうち仲間の一人が、また別の女子を好きだと言い出した。相手グループの一人は、私たちの間に映画を見に行ったカップルがいるんよ、とか言い出した。


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