郷土史散策【06.牛若丸(源義経)の生誕地の考察】
1.源義経産湯ノ遺址
2.牛若丸誕生井&胞衣塚
3.總神社(総神社)
4.光念寺
5.常徳寺 (map上のNo順に)
3.總神社(総神社)
4.光念寺
5.常徳寺 (map上のNo順に)
map上の緑色の円の直径は、ほぼ300m程度と考えていただきたい。「京都市北区紫竹」という地域内に、これらの遺跡は散在する。
1.源義経産湯ノ遺址
私の実家から真西に100mほどの場所、住宅の一角に石碑が存在する。この地域は昭和の初めに、旧西陣地区が飽和に達したため、区画整理して市が分譲したらしい。私の実家もその時に転居してきたと聞いた。
私の実家から真西に100mほどの場所、住宅の一角に石碑が存在する。この地域は昭和の初めに、旧西陣地区が飽和に達したため、区画整理して市が分譲したらしい。私の実家もその時に転居してきたと聞いた。
石碑はその時に設置したものらしく、高校生ぐらいの時期に碑文を読んだ記憶によると、「この地にて源義経 幼名牛若丸が誕生時に、ここにありし井戸より産湯の水を汲みたるとの伝説あれば、その旨を記し碑を建立しておく、なんちゃらかんちゃら」という役所風の文章が記してあった。ほとんど考証なしにとりあえず記しておいた、という感じのものだと感じた(笑)
2.牛若丸誕生井&胞衣塚
そこから北西に直線距離100mほどの畑地に、なぜかもうひとつ、産湯に使ったという井戸の跡がある。その横には、牛若のへその緒などを埋めたという胞衣[えな]塚もある。さてどちらが本物か分らないのだが、かと言え、本家争いをしている気配もなく平和に共存している。そしていづれも「牛若町」という町名の内に仲良く収まっている。
3.總神社(総神社)
少し南東になるが「總神社天満宮」という神社があり、ここは私たち子供の恰好の遊び場となっていた。いかなる謂れがありどんな本尊が祀ってあるのか、などには全く無関心。一年に一度、鎮守の秋祭りがあり、子供神輿などを担いだ程度の関心しかなかった。
少し南東になるが「總神社天満宮」という神社があり、ここは私たち子供の恰好の遊び場となっていた。いかなる謂れがありどんな本尊が祀ってあるのか、などには全く無関心。一年に一度、鎮守の秋祭りがあり、子供神輿などを担いだ程度の関心しかなかった。
近年になってから、その縁起や祭神を記した立看板が掲示されているという。祭神は天照大神の御子天穂日命、八幡大神、天満大神、源義朝神霊の4柱。天満宮であるから菅公がおはすのは当然だが、源義朝も祀られているのは幼少時以来の初耳であった。
それによると、この地に源義経牛若の父である源義朝の別宅があり、妾の常盤御前をここに住まわせていたのであろう、そして牛若丸を出産した。
以上から、場所的には異同はあるが、この紫竹あたりに義家の別荘があり常盤をかこっており、そこで牛若誕生、近くの井戸から産湯を汲む、そういった姿が想像される。言い伝え以外の遺物など皆無であるが、ほぼこう考えても間違いないと思われる。
5.常徳寺
常盤が源義経の安産を祈願したと伝わる「常盤地蔵」が安置されている。ここは日蓮宗の寺で、中高の同級生が養子として跡を継いでいるはずだ、関係ないが。
常盤が源義経の安産を祈願したと伝わる「常盤地蔵」が安置されている。ここは日蓮宗の寺で、中高の同級生が養子として跡を継いでいるはずだ、関係ないが。
「1.源義経産湯ノ遺址」が、宅地開発でぶっ壊されたようです(怒)
(追記2)2024.02.12
貴船本社は丑の刻参りネタを書くときに調べたが、そこから分社された深泥池貴船神社・紫竹貴船神社・柊野貴船神社という貴船三社があるらしい。
紫竹貴船神社は、すっかり忘れていたが、実家の近くにあって、子供の頃、何度も通っているのだった。
http://blog.livedoor.jp/myacyouen-hitorigoto/archives/57549630.html
https://blog.goo.ne.jp/kiremakuri/e/9f91e450076a60687c1f15a104e7cb23
紫竹貴船神社は、すっかり忘れていたが、実家の近くにあって、子供の頃、何度も通っているのだった。
http://blog.livedoor.jp/myacyouen-hitorigoto/archives/57549630.html
https://blog.goo.ne.jp/kiremakuri/e/9f91e450076a60687c1f15a104e7cb23
これらのリンク先の説明では、大徳寺通(旧大宮通)にそって総神社・紫竹貴船神社・久我神社と連なっており、大徳寺通は旧街道として、さらに上賀茂神社から貴船本社へと通じているということだ。
子どもの頃「旧大宮通」と呼んでいた馴染みの街道で、これらの神社が一本に結びついてくるのは興味深い。いずれより深く調べてみたいが、とりあえずここにメモしておく。
子どもの頃「旧大宮通」と呼んでいた馴染みの街道で、これらの神社が一本に結びついてくるのは興味深い。いずれより深く調べてみたいが、とりあえずここにメモしておく。
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